俳句の勉強15 作句へスタート

f:id:teresatotomoni:20200827103642j:plain

初 秋

二十四節気  処 暑

七十二候   綿柎開  わたのはなしべひらく

 


皆様、こんにちは

しばらくサボっていました。 

今回は『新版20週俳句入門』8週目、「作句へスタート」です。

今週から実作編になります。

 *基本の四形式

 「四つの型」にそって作句を進めていく

 

*配合の句・一物の句

俳句の作り方は大別して二つの方法がある

・配合の句

・一物の句 

 

例)

遠山に日の当たりたる枯野かな

けふの月馬も夜道を好みけり

秋たつや川瀬にまじる風の音

 

遠山と枯野

と馬

立秋と川瀬の音

という組み合わせから成っている。その組み合わせの一方は季語

(棒線)である。

この作り方は二物衝撃とも言われ、二つのものがぶつかり合って

幅広い連想を呼び出す仕組みとなっている。

 

一方の、一物の句とは 

冬菊のまとふはおのがひかりのみ

露の虫大いなるものをまりにけり

これらはみな、「冬菊」「虫」と言った季語そのものをとことん

見据えて別のものの手を借りずに、その本質に迫ろうとした詠い方。

一物の句はむつかしい。そのわけは、一つの対象(季語)を深く

観察して作者独自の発見をしなければならないからである。

初心者にはむつかしいので本書ではふれない。

 

*[型・その1] 

名月や男がつくる手打ちそば

極寒や顔の真上の白根嶽

七夕や風のしめりの菓子袋

紅梅や病臥に果つる二十代

 

 上五   中七    下五

名月や 男がつくる 手打ちそば

 (A)        (B)

 

AとBとの配合、二物衝撃によって成り立っている。

 

 

[型・その1のポイント]

① 上五に季語を置き、「や」で切る。  

② 下五を名詞止めにする。  

③ 中七は下五の名詞のことを言う。  

④ 中七・下五はひとつながりのフレーズである。  

⑤ 中七・下五は、上五の季語とまったくかかわりない内容である。

—『新版 20週俳句入門 (角川俳句ライブラリー)』藤田 湘子著

 

 

*第一作の作り方     

①詠みたいと思う対象をよく見つめて、その中から下五名詞止めに使う五音の名詞を探す。 

 

②次にその下五とひびき合うような(配合としてちょうどいいと思える)季語を決める。

(①と②の手順は逆でもいいが、季語を先に選ぶと、中七でどうしても季語のことを言いたくなる傾向がある) 

 

③あとは中七で、もっぱら下五の名詞のことを、見たとおり素直に言うようにする。

(気どったり、いい格好しようなどと思ってはいけない)

(自分の感情をむき出しにした言葉にすると失敗する)

 

④最後に、作品がちゃんと五・七・五担っているかどうか、確かめる

 

—『新版 20週俳句入門 (角川俳句ライブラリー)』藤田 湘子著

 

宿題

来週までに[型・その1]で二句作ること

 

 

今週の暗誦句】

 鱚釣りや青垣なせる陸(くが)の山

 匙なめて童たのしも夏氷

 美き雲にいかづちのゐるキャムプかな

 捕鯨船嗄(か)れたる汽笛(ふえ)をならしけり

                    山口誓子

 

 

今日の一句】

  秋立つと酒田の雨を聴くばかり

               黒田杏子