晩 秋
二十四節気 霜 降
七十二候 霜始降 しもはじめてふる
皆様、こんにちは
藤田湘子『新版20週俳句入門』の第10週 「基本から応用へ」を勉強したいと思います。
*〔型・その1〕の応用型
*俳句は韻文である
*「や」「かな」の併用はタブー
*「万緑」という季語
勉強したこと
*〔基本の型・その1〕の応用型
・基本の型と同じく中七・下五は一つのつながったフレーズで、上五の季語と全くかかわりない内容である
・基本の型と違うのは下五が名詞止めではないところ。下五には動詞、形容詞などが使われている。
*俳句は韻文である
・韻文とは 韻律による表現効果を主な目的とする文章、詩歌の類。音数律の形式を踏んだ日本の詩・短歌・俳句など。
・「韻」という漢字の一番の意味は〈ひびき〉である。
俳句が五・七・五の形式で、切れ字を大切にしようというのは、韻(ひびき)によって作者の抑えたものを表現する、という重要な目的がある。
「俳句は韻文」ということをたえず念頭においておく
*「や」「かな」の併用はタブー
・「や」「かな」の併用はタブー
・「や」「けり」の併用もタブー
「や」「けり」の併用は昭和に入ってからときどき見られるようになったが、成功例は少なく初心者は避けること。
・俳句を詠うときは、対象を概括的に摑むより、その中の一点に絞って詠うようにした方が効果的で、言いかえると、「部分を詠って全体を想像させる」ことがトクなやり方である。
*「万緑」という季語
・わりあい新しい季語で、昭和一四年作の
万緑の中や吾子の歯生え初むる
中村草田男
の一句以来爆発的に普及して使用頻度で十指に入るほど。一方、かなり安易に使われている。
〈今週の暗誦句〉
神田川祭りの中を流れけり
竹馬やいろはにほへとちりぢりに
おもふさま降りて上がりし祭りかな
パンにバタたつぷりつけて春惜しむ
久保田万太郎
【今日の一句】
金木犀こぼれたまりて雨止みぬ
久保より江