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俳句の勉強13 季語のはたらき

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晩 夏

二十四節気  大 暑

七十二候   桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ

 

 

皆様、こんにちは

今日は『新版 20週俳句入門』の第6週目、「季語のはたらき」です。

 

 

「季語のはたらき」 

 

 

勉強したこと 

 *俳句の二条件とは

1、季語  2、切れ字  である

  

*季語の連想力とは 

季語には1、季節感 2、連想力 3、安定感  の3つ重要な働きがある。

この3つを総合して「季語の連想力」という。

 

同じ季語からうける連想力には経験による違いがある。経験とは 

1、俳句経験  

2、俳句や鑑賞書を読んだかという読書量    

3、旅行や社会的経験年数の多寡

 

連想力を身につけるには

・「継続は力なり」 根気よく休まず俳句を作り続けること! 

 すぐに成果を求めない

 

・俳書を読むこと! 

 

  

*季語を信用する

「季語を信用する」=季語の説明をしない!

 

蒲公英(たんぽぽ)黄色い花や女の子

向日葵(ひまわり)まぶしく照りて坂の上

物干せばコスモスの花ゆれてゐる

学校へ行く子カラカラ落葉(おちば)舞ふ

 

蒲公英=黄色い花

向日葵=まぶしく照り

コスモス=ゆれてゐる

落葉舞ふ=カラカラ

以上のように季語の持っている連想の部分を、わざわざ詠っている。

こうなるとかえって季語の連想力はしぼんでしまって、本来の豊かさを

うしなってしまう。

季語の説明はせず、季語はそのまま、なんの手も加えず一句の中に置く

 

*一句一季語 

初学のうちは「一句一季語」で作ること!

 

  

〈季重なり〉の句 

 四月馬鹿(しがつばか朝から花火(はなび)あがりけり

                      久保田万太郎 

 

傍線部分が季語だが、そのうち斜体部分が主季語。「四月馬鹿」(春)

は四月一日だから動かせない。が、「花火」は夏の季語になっているが

祭りなどで年中あがる。この句の場合は「四月馬鹿」を表現する一つの

点景として使われている。こういうふうに、主たる季語が絶対で、他の

季語が点景的役割で使われている場合はいい。

しかし、季語はどれにも大きな連想力があるから複数の季語が相殺しあって

バラバラの句になってしまう。

  

季語は「俳句の約束」である。

無季俳句(句の中に季語のない俳句)は作らないこと!成功しない。

 

 

〈今週の暗誦句〉

 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々

 夕東風や海の船ゐる隅田川

 ふるさとの沼のにほひや蛇苺

 むさしのの空真青(まさお)なる落葉かな

                  水原秋桜子  

 

 

【きょうの一句】

夫(つま)恋へば我に死ねよと青葉木菟

              橋本多佳子