第六十四候 12/22〜12/26
乃東生 なつかれくさしょうず
靫草が芽を出す時期
冬の日や極楽求め人の群れ
午後からは奈良県桜井市にある8番札所長谷寺と番外の法起院にお参りしました
長谷寺を少し下ったところにある法起院は、西国三十三所観音霊場を開かれた徳道上人のご廟所です
養老2年(西暦656年)、突然の病のために瑕疵状態にあった上人は、夢の中で閻魔大王にお会いになり、悩める人々を救うために三十三ヶ所の観音菩薩の霊場を広めるように委嘱され、そして三十三の宝印を与えられて仮死状態から解放されました。上人は三十三ヶ所の霊場を設けましたが、人々は上人を信用しなかったので、やむなく宝印を摂津中山寺にお埋めになったと伝えられています。
二百七十年後の永延二年(西暦988年)に、花山法皇がこの法院をお掘り出しになり、今日の三十三ヶ所を復興なさいました。
法起院はとてもこじんまりとしたお堂でした
心に残ったのは御詠歌
極楽はよそにはあらじわがこころ
おなじ蓮のへだてやはある
(極楽は遠くにあるものではありません。あなたの心の中に求めなさい。この世に咲く蓮の花と、あの世の蓮の花とはともに同じ蓮の花です。決して違うものではありません。)
これから三十三ヶ所の観音霊場を巡り、自分を見つめ清らかな心が持てたらいいな
感謝