初 秋
二十四節気 立 秋
七十二候 涼風至 すずかぜいたる
皆様、こんにちは
八月七日は立秋、暦ではもう秋です
日中はまだまだ盛んにセミが鳴いていて、うだるような暑さですが、夕方にすう〜と吹く涼しい風にはっとさせられることがあります
もう夏も終わりだな‥‥
『古今和歌集』の中で、ゆいいつ暗誦できる歌があります
『古今和歌集』169番目
秋立つ日よめる 藤原敏之朝臣
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
(現代語訳)
立秋の日に詠んだ歌 藤原敏之
「ああ、秋がきたな」と、景色を目で見たところでは、はっきりとはわからないが、風の音を耳にすれば、自ずからはっとして、秋の訪れを感知する
小学館 『日本古典文学全集 古今和歌集』より
そっとしのびよる季節の変化を五感で感じとる、そしてそれを言葉に表現できたらいいなと思う今日この頃です
【今日の一句】
立秋や雲の上行く雲とほく
鈴木真砂女